奈良県王寺町にて、近隣の町で学童で働くスタッフ様に向けた「発達障害・グレーゾーン」に関する研修を実施しました。

会場にはたくさんの方がお越しくださり、とても熱心に聞いてくださいました。

実施した内容
- 発達障害の基礎知識
- グレーゾーンについて
- 特性と感覚の理解
- 子どもの困った行動に対する対処法5つ
- 解決方法の導き方
- グループワーク
学童で働くスタッフの皆様は、発達障害についてのプロフェッショナルになる必要はありません。
他のたくさんの子どもたちを見る中で、発達障害やグレーゾーンの子どもたちの困った行動に、どう対応していけばいいか?
みんなが楽しく過ごせるように、どのような工夫ができるか?
他の子どもたちとの対応のバランスが、重要になると思います。
「こういった特性があるから配慮しよう」
という点だけでお話してしまうと、学童のスタッフさんの本来の仕事とのズレが生じたり、ただでさえ大変なお仕事を、もっと複雑にしてしまう可能性があります。
子どもの困った行動は、その子の特性やその時の環境、前後の出来事など、様々な要因があるため、
「こんな時はこうすればいい」という「正解」が見つけづらいのが現実です。
そのため、まずは皆さんが「対応の選択肢」を持てるようになることを目指しています。
今回もグループワークを取り入れることで、他の方のアイデアや見解を聞けたり、他の事業所で起きている様々な課題を共有することができました。

わざと違う事業所の方々が一緒になるように、席も工夫してくださったので、新しい交流や発見の機会になれたようで、皆様お話が止まりませんでした。
恩返し
毎回お伝えしていますが、私自身も二人の子どもたちが小学生の時、学童にお世話になりました。
特に特別支援学級に所属していた次男は、6年間、ほとんど休むことなく学童にいきました。
学校での楽しみは、「放課後の学童で過ごす時間」でした。
コロナ禍で制限もある中、そういった環境にしてくださったのは、当時のスタッフの皆様のおかげです。我が子の「居場所」を作ってくださいました。
たくさんの苦労や工夫をみてきたので、皆さんのお仕事が少しでも楽になればという視点で、今回の研修も実施させていただきました。
学童のスタッフ様向けの研修は、いつもそのような「恩返し」の気持ちで実施しています。
これからも、私の知識が皆様のお役に立てると嬉しいです。